塗装本来の艶と発色を引き出すためには新車でも研磨作業は必要です。しかしながらその美しさを引き出すために、研磨の強いシングルポリッシャーやギアポリッシャーを用いて研磨する施工店は少なくありません。
どんなに素晴らしいコーティングを施工しても塗装の厚みは減らしています。一度削ってしまった塗装膜厚は二度と戻りません。新車の塗装が強度があるのにもかかわらず、強い研磨をすればコーティングをしたとしても塗装強度は下がり、塗装自体の耐久性を損ねてしまいます。
一般的な研磨は、粗さの違うコンパウンドを使い3〜4工程に分けて行います。コンパウンドでついた傷を徐々に小さい傷へと変えていき、最終的に肉眼では確認できない微細な傷へと変えていく作業になります。そのため除去したい傷の深さ以上に研磨を行っています。
当店では従来の研磨とは全く違う「特殊ダブル研磨技法」を採用しております。研磨力が弱く、通常では艶出しや最終仕上げにしか使わないダブルアクションポリシャー改を使用し、極力塗装膜厚を残し、かつ傷を除去しながらボディーラインを作る研磨を行います。
それは高い技術を必要とされますが従来の研磨とは違い、最短で1〜2工程で仕上げることができ完成された塗装面は精密で均一な塗装表面となります。
また、感覚や勘だけに頼らず塗装の厚さを計る膜圧計や研磨部分の熱を測定する放射温度計などの専用機材を使用することで傷の深さ以上に余計に研磨することがないため限られた塗装を最大限残すことが可能です。